高血圧の基準は?一体いつ決まったの?

血圧 身の回りの疑問

高血圧とは、血液が血管内を流れる際に血管壁にかかる圧力が高くなる状態を指します。血圧は「収縮期血圧(上の血圧)」と「拡張期血圧(下の血圧)」の2つの数値で表されます。現在、一般的に高血圧とされる基準は、収縮期血圧が140 mmHg以上、または拡張期血圧が90 mmHg以上の場合です。

血圧君
血圧君

健康診断で必ず測る血圧は とても重要なのだと思いますが
この基準はいつ頃決まったのでしょうか?

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上が140下が90を超えたら高血圧とされたのはいつ頃?

この基準は、1993年に世界保健機関(WHO)と国際高血圧学会(ISH)によって設定されました。これ以前の基準は、収縮期血圧が160 mmHg以上、または拡張期血圧が95 mmHg以上でした。

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それまでの基準は?

993年以前は、収縮期血圧が160 mmHg以上、拡張期血圧が95 mmHg以上が高血圧の基準とされていました。この基準は、1940年代から1950年代にかけて設定されたもので、当時の医学的知見とエビデンスに基づいていました。

血圧
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何故この数字に決まったの?

1993年に基準が改定された理由は、より多くの研究が進展し、収縮期血圧140 mmHg、拡張期血圧90 mmHgという基準が心血管疾患のリスクを評価する上で最適であることがわかったためです。これらの数値を超えると、心臓病や脳卒中などのリスクが著しく増加することが多くの疫学研究で示されました。

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今後改正される見通しは?

血圧の基準は、医学の進展とともに見直される可能性があります。現在も世界中で多くの研究が行われており、新しいデータやエビデンスが集まることで、基準が改定されることがあります。例えば、アメリカ心臓協会(AHA)とアメリカ心臓病学会(ACC)は2017年に高血圧の基準を収縮期血圧130 mmHg以上、または拡張期血圧80 mmHg以上に引き下げました。日本でも将来的に基準が改定される可能性はあります。

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成人の高血圧の割合はどのくらい?

日本において、高血圧の成人の割合は非常に高く、40歳以上の成人の約半数が高血圧と診断されています。また、全体の人口の約30%が高血圧のリスクを抱えています。この割合は、年齢が上がるにつれて増加し、特に高齢者では非常に高い割合になります。

血圧君
血圧君

なるほど ほとんどの人が高血圧で悩むことになりそうですね
基準がきびしいのでは?という気もしないではないです

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下だけ高い場合はどうなるの?

下の血圧(拡張期血圧)だけが高い場合でも、それは高血圧と診断される可能性があります。この状態は「拡張期高血圧」と呼ばれ、特に若年層に多く見られます。拡張期高血圧も心血管疾患のリスクを高めるため、適切な管理と治療が必要です。

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高血圧の人のリスクは何?

高血圧は多くの健康リスクを伴います。以下に主要なリスクを挙げます:

  1. 心臓病:高血圧は心筋梗塞や心不全のリスクを高めます。
  2. 脳卒中:血圧が高いと脳血管に負担がかかり、脳卒中のリスクが増加します。
  3. 腎臓病:高血圧は腎臓の血管にダメージを与え、腎機能が低下するリスクを高めます。
  4. 視力障害:高血圧は網膜の血管を損傷し、視力に影響を与えることがあります。
  5. 動脈硬化:血管の壁が硬くなる動脈硬化が進行しやすくなります。
血圧君
血圧君

基準が厳しくてもなんでも 思い病気になるのはいやですね
でも あまり薬にも頼りたくないです
なんとか日常の工夫でカバーしたいです

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血圧を下げる日常の工夫

高血圧を予防・改善するための日常生活の工夫をいくつか紹介します:

  1. 塩分の摂取を控える:塩分の過剰摂取は血圧を上昇させる要因です。1日の塩分摂取量を6g以下に抑えることが推奨されます。
  2. 適度な運動をする:ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な運動は血圧を下げる効果があります。
  3. バランスの取れた食事:果物、野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品を多く摂ることで血圧をコントロールしやすくなります。
  4. 体重管理:肥満は高血圧のリスクを高めるため、適切な体重を維持することが重要です。
  5. ストレス管理:ストレスは血圧を上げる原因となるため、リラクゼーションや趣味の時間を持つことが大切です。
  6. アルコールの摂取を控える:過剰なアルコール摂取は血圧を上げる要因となります。適量を守ることが重要です。
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海外の基準は同じ?

海外でも高血圧の基準はほぼ同じですが、微妙な違いがあります。例えば、アメリカ心臓協会(AHA)とアメリカ心臓病学会(ACC)は2017年に高血圧の基準を収縮期血圧130 mmHg以上、または拡張期血圧80 mmHg以上に引き下げました。一方で、欧州高血圧学会(ESH)や英国国立医療技術評価機構(NICE)は、依然として140/90 mmHgを高血圧の基準としています。

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他の例

1. メタボリックシンドロームとの関連
高血圧はメタボリックシンドロームの一部でもあります。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖、脂質異常症のうち3つ以上を持つ状態を指し、心血管疾患のリスクを著しく高めます。高血圧はこれらの症状の中でも特にリスク要因として重要視されています。

2. 妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧を発症することもあります。これを「妊娠高血圧症候群」と呼びます。妊娠中の高血圧は、母体や胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、注意深い管理が必要です。適切な管理を行わないと、子癇や早産のリスクが高まります。

3. 子供の高血圧
近年、子供や若年層でも高血圧が増加していると言われています。特に肥満の子供は高血圧になるリスクが高いため、早期からの予防と管理が重要です。食生活の改善や運動習慣の確立が求められます。

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結論

高血圧は、多くの健康リスクを伴う重大な状態です。適切な基準に基づいて診断され、適切な管理が行われることで、心血管疾患やその他の健康リスクを減少させることができます。日常生活における予防策や健康的な習慣の確立が、高血圧の発症を防ぎ、健康な生活を維持するために重要です。国内外の基準を理解し、自分自身の血圧管理に役立てることが求められます。

血圧君
血圧君

なるほどです 健康には普段から気を付けていきたいと思います
ちなみに 参考までに下記のようなものを 付け足してみました

「血圧は160でも高くない」と述べる医師として、大櫛陽一(おおぐしよういち)氏がいます。彼は東海大学名誉教授であり、多くの著書を通じて高血圧に関する従来の常識に異議を唱えています。大櫛氏は、高血圧の基準が製薬会社の影響を受けて厳しく設定されており、降圧薬の必要性について再考すべきだと主張しています [[❞]](https://dot.asahi.com/articles/-/113963?page=1) [[❞]](https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2711380/)。

彼の主張は、高血圧の診断基準や降圧薬の使用に対する見直しを提案しており、例えば「血圧147で薬は飲むな」や「高血圧のほとんどは薬はいらない」といった内容の書籍も出版しています。大櫛氏は、大規模な追跡調査や研究結果を基に、降圧薬の副作用やリスクについて警告しています [[❞]](https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2711380/)。

大櫛氏の意見は一部の専門家の間で議論を呼んでおり、日本高血圧学会の診断基準とは異なる見解を示しています。従来の基準では、血圧が150/90 mmHg以上であれば高血圧と診断され、治療が推奨されます [[❞]](https://iida-naika.com/blog/mistake-for-definite-of-hypertension/)。

mk

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